みちくさ食う会 セイタカアワダチソウ・2024

今年も秋がやってきました。

といっても今年は気温が上がったり下がったり、一昨日は蒸し暑かったと思えば、今日は寒かったり。

なんとも不思議な季節感ですが、ようやく秋を感じられるようになってきたこの頃。


10月20日(日)にセイタカアワダチソウの染めの会を行いました。


早いもので今回で3回目のセイタカアワダチソウ染めの会。

今年は10月の初めごろに花を咲かせた金木犀と同じ頃、色づき始めたセイタカアワダチソウ。こちらの力を借りて、染めをしていきます。


まずはセイタカアワダチソウの植生についてチェック。

本を参照しながら、セイタカの持つ性質や効能をチェックします。セイタカはブタクサの花粉と混同されがち。ですが、花粉も飛びにくく、薬湯にするとアトピーへの効果もあるという、なんとも噂とは正反対な性質を持ち合わせています。


かくいう我々もぜんそくで、散々目の敵のようにしてきた黄色いフサフサ。あれは実は関係なかったのかも...と、染めの会を通して学んでいます。(もちろん、セイタカに全ての方が反応しないわけではありません。悪しからず。)


さて早速、それぞれカゴとハサミを持ってみちくさしながらセイタカを探しに行きます。

他の植物の発芽を抑えるアレロパシーを持っているので、そこら一帯に黄色が繁茂しています。


ここは近くの公園。ここから黄色い部分をいただきます。


一緒にお茶にできそうな野草もいただきます。

今回はススキ、エノコログサ、ヨモギ、スギナをチェック。


色合いが素敵なイヌタデやフーセンガムのようなノブドウも。こちらは観賞用。

秋に葉が出て春に枯れるというフユノハナワラビも発見。触った感じはまさしくワラビ。胞子葉という上の部分のつぶつぶが面白い。こちらも食べられるそうです。


戻ったらまずはセイタカを洗います。虫などを除いて、細かく切って今回はネットの中に入れます。今回は6袋。これを2つの鍋で煮て30分待ちます。


同時進行で精錬という作業をします。

染めるものについた汚れをとる作業。糊や埃を取り除きます。

ぬるま湯で洗い、15分ほど浸けておきます。


さて、待ち時間恒例のお茶タイム。

まず手始めに、今回の主役セイタカアワダチソウ。本当は乾燥させてからでも良いのですが、フレッシュなものを少し炒っていきます。


黄色がかなり早い段階で出てきます。

お味は...苦味が後からやってくる感じ。みなさんふむふむと試飲。

苦い、という人とそんなには気にならない、という方も。


そうしている間に30分経過。

チェックします。


かなりいい色味が出ます。菊科らしい香り、なんて声も。

ここに精錬を終え、きゅっと絞った布を浸けていきます。


空気に触れる部分があるとムラなるのでなるべくひたひたに浸けて

弱火でまた30分ほど待ちます。


さて、またお茶です。

次は、お子様に人気の猫じゃらし。学名はエノコログサ。

穂先の部分、なるべく緑のものを選びます。ほぐして炒って、同じくお茶に。

こちらは麦茶のような味わい!これは飲みやすい〜麦茶、買わなくてもいい!との声。


ちょっとブレンドしてみたり...

お差し入れいただいたお饅頭がかわいい。秋ですね。


さて、また戻って様子を見ます。

初回はこんな感じに染まりました。


媒染の作業に参ります。

媒染は繊維に色を定着させる工程です。金属が水に溶けたものを混ぜ合わせ、反応させることで布に染液を定着させていきます。

今回はミョウバン(アルミ触媒)を使います。


1Lに対して5gほどのミョウバンを投入。溶かしてまた30分ほど待ちます。


さ、また休憩が挟まります。

お察しの通り、染めの会はお茶をしている時間がかなり多いのです。


野草の染めは工程はシンプルなのですが、そこそこの準備や時間もかかるので大人数でやるのが吉。お茶の時間も野草の本を眺めたり、さっき見た野草の調べ物をしてみたりとお話をしながら待つ中で毎回面白い発見があります。


さて3つ目の野草茶はススキです。

炒めると少し独特の匂いがしてきます。

ふわふわの部分が焦げやすいので弱火でゆっくり炒めます。


さて試飲。これ、甘い!飲みやすい。

ススキ、みなさん絶賛。風邪や高血圧の予防、利尿、解毒の効果があるとのこと。

ささっと取れる位置にあるのも嬉しいです。


そんなこんなでまたタイマーがなります。

ミョウバンから取り出して洗濯機で脱水。干してみます。


そうそう、同時に栗の染液〈鬼皮と渋皮〉でも染めてみたものも一緒に少し乾かします。

こちらも秋の色合いです。



before


after


汚れがあるもの、シミがあるものは2回3回と染め、媒染を繰り返していくと目立たなくなる印象です。こんなふうになりました。


着ていない服、シミがついてしまった服を染めることで息を吹き返したような感覚に。鮮やかなレモンイエロー、あらためセイタカイエローに元気が出るような気分です。


こんな感じで今回は終了。

前日の雨風で、金木犀は採取できずでしたが秋の色、味わいを楽しみました。


今回もご参加ありがとうございました。



準備したもの

かご、、ネット、お湯、ミョウバン、ガスコンロ、染色用鍋〈ステンレスorホーロー〉、洗い用バケツ、媒染用バケツ、洗濯バサミ、ハンガー


とにかくお湯がたくさん必要です

休憩時間にお湯を沸かして置いておくと吉。


染めの会をし始めてから道端の黄色い花に、親しく思える秋です。

ご参加いただいた方、ありがとうございました。

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